イケメンを待たせてみる

 

いつも遅れてやってくるイケメンを、

今日は待たせてみた。

 

いや、待たせる気は無かったし、

彼が時間通りに来たというか、

元々は今日も待たされる予定だった。

 

待ち合わせの10分前くらいに、

××分に着きますって微妙に遅れた時間を送ってきたんだけど、

まぁそれくらいは遅れたに入らないしね。

 

そんな私は元々用事があって少し早く待ち合わせの駅にいたんだけど。

ならば時間はあるからと雑貨屋をふらふらしてて。

 

パッとスマホを見たら、

待ち合わせ3分前に「着いたよ」

 

え!?えええええ。

さっき言ってた時間とちがうやーん。

着いたんかーい。

 

ここで慌ててエレベーターに乗ったのは秘密だ。

いい女はそこでもきっと余裕たっぷりに現れるだろうから。

早く早くと急いだ私は、やっぱり負けている。

 

そしてまぁ、2,3分待たせて彼を見つけたわけだけど。

 

待ってるところに行く感じ、

悪くない。

 

後ろ姿から、あれかな?ってなって

覗き込むあの感じ、悪くない。

 

その瞬間の私は、

さぞにやけていただろう。

 

待たせようと待たされようと、

イケメンは正義なのだ。