後悔よさようなら

 

人生で後悔してる別れが2回ほどあります。

別に、永遠の別れとかそういうやつではなくて。

まぁもしかしたらそれが永遠の別れに近しいものになってるのかもしれないけども。

 

1度目は大好きだった先輩。

生きててこんなに好きだと、

一緒にいたいと思う人は

もう2度と現れないんじゃないかって思ってしまうほどの人で。

 

その人が遠くに行った時に追いかけて。

本当は、そのさよならは

ちゃんと気持ちを伝えた上で

どう転がっても綺麗な別れにしたかったのに。

彼はそうさせてはくれなくて。

ずるい人だし、頭のいい人だから。

私の微妙な変化を感づいて、

核心的なことを言わせてくれなかった。

 

でも、離れてしまえば会う理由がなくて。

会うための理由も、

連絡する理由もなくて。

理由がないと何もできない関係だったことが、どうにも悔しくて。

ああ、あの時ちゃんと。

ちゃんともう一歩を踏み出せれば、

どう転んだとしてもスッキリしてただろうにと。

 

私はこの一年、

その後悔を抱えていた訳で。

 

そんな事があったにもかかわらず、

私は再び後悔する様な別れを迎える。

 

それはそれはとても可愛がっていた後輩の、

卒業祝いと称してご飯に行って。

 

他の人も居たし、まだ卒業までは時間があるしそんなに湿っぽくもならずに。

 

この子もまたしてもすこし遠くへ行ってしまうから。

送り出さなきゃ、変に気持ちを残さないで、ちゃんと別れなきゃと思っていた。

 

でも。

もう一回会おうよ、まだ会える、

なんて言葉に踊らされて。

なら、この僅かな時間の中であと一度だけ。って

その時に本当のさようならと思っていたのに。

 

まさか、あと一回ができないなんて思わない。

偶然。それは必然。

どうしようもなく、

私と彼の別れは訪れるのではなく

終わっていた。

 

別れるつもりでいなかったのに、

それはいつのまにか最終回。

 

突然打ち切られたドラマの様に。

 

とでも言えばなんてロマンチック。

現実はそんなでもなく。

ただ、もしかしたら一生2度と会えないかもという事実だけ残した。

 

2人とも、また会いたいし、話がしたい。

どちらも大好きだし大切で。

こんな簡単に終わってしまう様な時間の過ごし方はしていないはずなのに。

 

どうして後悔するようなさよならしか

私には訪れないのでしょう。

 

それはきっと、どちらも友達以上の気持ちがあって

でも、友達以上の関係というには少し厚かましくて。

そんな難しい微妙な関係。

 

後悔するなら、ケリをつけたらいいのにね。

頭でわかっている事が、

どうして出来ないのでしょう。

 

その状況を楽しんでるじゃんと言われてしまえば、

反論はできないかもしれません。